イタリア発祥のリキュール

イタリアが世界に誇る飲料文化といえば、エスプレッソコーヒーやワインではないでしょうか。
しかし実は、リキュールなくしてそれを語ることはできません。

嗜好品としてのリキュールはルネッサンス時代のイタリアで生まれたといわれ、現在でもフランスと並ぶリキュール生産大国です。
イタリア半島の北から南まで多彩なリキュールに溢れ、人々の日常に欠かせない生活文化のひとつとなっています。

バールと呼ばれるイタリアのカフェでは、カウンターの後ろにたくさんのリキュールが並んでいます。
エスプレッソコーヒーに入れたり、そのまま食後酒として飲まれるほか、カクテルとして夕方の華やかな食前酒のひとときを彩ります。


食前酒・アペリティーヴォ

食前酒はイタリア語でアペリティーヴォ。食前にお酒を飲むこと、またはそのお酒のことを指します。
たいていは簡単なおつまみが添えられ、お酒を1-2杯飲めばお腹が空いてくるはずです。
アペリティーヴォとは「胃を開ける」という意味で、食欲を増進させてその後の食事を楽しむための役割があります。

オペラ発祥の地でもあるイタリアでは、日常生活は何事も歌劇そのものです。
食事の構成も、前菜(第1幕)から軽やかに始まり、パスタ(第2幕)で心躍らせ、肉料理(第3幕)で感動はピークに達し、ドルチェ(第4幕)でハッピーエンドを迎えます。
最後はエスプレッソコーヒーや食後酒で余韻を楽しみながら夜は更けていきます。

まだ陽の明るい夕方のアペリティーヴォはその⦅序曲⦆のようなもので、食事を美味しくいただき、同席する大切な人との会話を弾ませ、心の豊かさを生むための、重要な「仕掛け」なのです。

アペリティーヴォはカクテルの他にも、ワイン、ビール、ノンアルコールドリンクなどでも大丈夫。
外食の前に、カフェやワインバーで待ち合わせてアペリティーヴォをしてみてはいかがですか?
ホームパーティーでも、参加者が揃うのを待つのではなく、アペリティーヴォを楽しみながら集まる方がスマートですよ!

アペリティーヴォとは、美味しく飲む方法でもあり、楽しく生きる方法でもあるのです。


リキュールの飲み方

エスプレッソコーヒーやワインに比べて日本でリキュールがあまり知られていない理由に、「どう飲んでいいかよくわからない」という声がよく聞かれます。

アマーロやリモンチェッロのような食後酒は、ふつう小さなグラスでストレートで飲みます。糖度の高いリキュールは、デザートのように胃を落ち着かせる役割があるのです。

代わって食前酒は、リキュールをソーダ、トニックウォーター、フルーツジュース、スパークリングワインなどで割るカクテルが多いでしょう。軽くさっぱりした口当たりは食欲を刺激します。

デザートには、甘口のリキュールやフレーバードワインをぜひ合わせてみてください。互いの味を引き立てる最高の組み合わせです。ジェラートにかける贅沢さはたまりません!

リキュールは、料理や製菓の材料としてもアイデアを広げてくれます。


おすすめレシピ
食前酒
アペリティーヴォ

ベルガモット・トニック

[レシピ]
ベルガモット・リキュールとトニックウォーターを 1 : 6 で割る

マリア・ローザ

[レシピ]
フィレンツェで大人気!リクオレリア・オリジナルカクテル

ティント・デ・ヴェラーノ

[レシピ]
ヴィショラワインとレモンソーダを 1: 1 で割る


ドルチェ
デザートに合わせて

ヴィショラワイン

10~12℃に冷やして小さなグラスでエレガントに!


真冬の定番
クリスマスやカーニバル

ヴィン・ブルレー

[レシピ]
北イタリアのホットワイン(グリューワイン)